自然の摂理

ふじひろです。

とある得意先に着くと、会長の車が止まっている。

助手席から

会長が降りようとされていた。

「会長、こんにちは。私の手に掴まってください。」

「おおー　こんにちは。」

すると運転をされていた奥さまが、

「ふじひろさん。こんにちは。嬉しいんだけど手伝わんといて。とにかく自分で歩かせなあかんのや。また息子に怒られる。」

「… 」

なんだかふじひろ家を見ているようだった…

会長の息子がココの社長。社長は私と同い年。

会長、車から降りるのに、長〜い時間がかかる。

「ふじひろ君。すまんなぁ〜　情けないなぁ〜」

そんなこと言わないでください会長。

みんな年をとるんです。

「私の肩に掴まってください。奥さん、いいですよね？」

ゆっくりと、ゆっくりとした足取りで、

それでも笑顔で店内に出られる。

会長、あなたは凄いです。

あなたと奥さま2人で、朝早くから夜遅くまで

働いて働いて、会社をここまで大きくされたこと

父から聞かされて知っています。

あなたの人柄と笑顔が、お客さまや、私たち業者を惹きつけます。

情けないなんて言わないでください。

あなたは偉大です。

誰もが年を取りたいわけではない。

誰もが体力の低下を望んではいない。

でも、

自然の摂理。

頭では分かっていることだが、

本当に〝理解〟できたのは、ここ最近の話しだ。

私がそういう年になってきたことだ。

『会長のことが大好きなので、なんか泣きそうになった… 』

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